はかない一夜花 サガリバナ

一夜限りの花を咲かせるサガリバナ

一夜限りの花を咲かせるサガリバナ

 奄美の夏を彩る一夜限りのはかない花。日暮れごろ、膨らんだつぼみがはじけて花が開き、無数の長いおしべが丸く広がる。房状に垂れ下がった花がふわふわと闇の中に浮かび、辺りに甘い香りが漂う。夜明けとともに、花はほろほろと散っていった。

 

 サガリバナ科の常緑小高木。奄美大島を北限に、国内では徳之島、沖縄島、宮古、八重山諸島に分布。マングローブの後背地や川沿いに生える。花は白色か淡い紅色。方言でクダリバナなど。

 

 街路樹や庭木として親しまれる。瀬戸内町与路島では、昔から防風林などとして広く植えられ、集落内の約200本の並木道が観光名所として知られる。