ウミガメ卵の捕食対策で県が手引作成

卵を守るためウミガメの産卵巣にかぶせられた網=2017年5月、大和村戸円のヒエン浜(県自然保護課提供)

卵を守るためウミガメの産卵巣にかぶせられた網=2017年5月、大和村戸円のヒエン浜(県自然保護課提供)

 ウミガメの卵が野生動物に食べられている問題で、県は卵を被害から守るための手引を作った。産卵巣の上に網をかぶせたり、卵を移植したりと具体的な取り組みを載せた。奄美大島での対策が一定の成果を上げ、自然保護課は「地域の実情に応じて保護に役立ててほしい」と活用を促している。

 

 県内では2017年度、奄美市や宇検村、瀬戸内町など7市町村で卵の食害が確認された。奄美ではリュウキュウイノシシが海辺に下りてカメの産卵巣を掘り返し、卵を食べる被害が相次いでいる。

 

 県は15年度から3年間、奄美大島の海岸にイノシシを捕獲するわなを仕掛け、カメの産卵巣に網をかぶせるなどして対策を考えた。手引は市町村の担当者を集めた県ウミガメ保護対策連絡協議会で11日、示した。

 

 写真とともに▽保護監視活動▽防護網の設置▽野生動物の捕獲▽卵の移植―を紹介した。対策が必要かどうかを判断するためには日ごろの保護監視活動が大切だといい、「資材を運べる海岸では網をかぶせることも有効な対策になる」とした。

 

 地域の実情に合った取り組みが広がるよう、わなを設置するための人材確保や移植後のふ化率の低下などそれぞれの課題も示した。手引は県のホームページで見ることができる。

卵を守るためウミガメの産卵巣にかぶせられた網=2017年5月、大和村戸円のヒエン浜(県自然保護課提供)

卵を守るためウミガメの産卵巣にかぶせられた網=2017年5月、大和村戸円のヒエン浜(県自然保護課提供)