オガワコマッコウの死骸漂着 瀬戸内町嘉徳

漂着したオガワコマッコウの死骸を調べる関係者ら=12月29日(興克樹さん提供)

漂着したオガワコマッコウの死骸を調べる関係者ら=12月29日(興克樹さん提供)

 瀬戸内町嘉徳の嘉徳川の河口で12月28日、小型クジラの一種・オガワコマッコウ1頭の死骸が漂着しているのが見つかった。奄美海洋生物研究会の興克樹会長らが29日、現地で解剖して埋設した。興会長は「1年後をめどに掘り起こし、骨格を標本として活用したい」と述べた。

 

 河口付近の海岸を散歩していた地域住民が発見し、町役場へ通報した。連絡を受けた同研究会のメンバー4人と、来島中だったドルフィンスイムで知られる御蔵島観光協会(東京都)の小木万布さんらが解剖し、埋設した。

 

 漂着した個体は雄の成体で体長2・52㍍。胃の中は空っぽで、死後数日から1週間程度経過していたとみられる。外傷などはなく死因は不明。

 

 オガワコマッコウは外洋性で世界中の温帯から熱帯の海域に分布。奄美大島では2013年12月に奄美市住用町城、14年4月に同市笠利町土浜でも漂着した死骸が見つかっている。18年の同島への鯨類の漂着は計5件。

 

 興会長は「漂着した鯨類の死骸から貴重な知見が得られる。発見したら触らずに役場へ連絡してほしい」と呼び掛けた。