サシバ「成長記」初公開 宇検村で与名さん写真展

奈良県北部で撮影したサシバの幼鳥期の写真を紹介する与名正三さん=9日、宇検村湯湾の元気の出る館

奈良県北部で撮影したサシバの幼鳥期の写真を紹介する与名正三さん=9日、宇検村湯湾の元気の出る館

 宇検村生勝出身の野鳥写真家・与名正三さん(68)の渡り鳥サシバの写真展が9日、宇検村湯湾の生涯学習センター「元気の出る館」で始まった。奈良県と奄美を行き来し、年間通して追い続けたサシバの、生き生きとした瞬間を捉えた作品35点を展示。巣を定点観察し、ひなのきょうだいが巣立つまでの様子を捉えた貴重な記録写真も初公開されている。10月末まで。

 

 サシバはワシやタカの仲間で、近年減少傾向にあり環境省レッドデータリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

 

 与名さんは今年6~7月、奈良県北西部の山中で営巣中のサシバが巣立つまでを定点観察。猛禽類は人間に敏感なため、カメラを設置し無人撮影で挑んだ。その結果、きょうだいで親の帰りを巣で待つヒナたちや、巣の近くで飛ぶ練習、餌を分け合っている一瞬をカメラに収めることに成功した。

 

 与名さんは「サシバは自然界の豊かさを象徴する鳥。毎年宇検村だけでも300~500羽は越冬に来ており、写真を通してその貴重な環境を大切にする機運を高めていきたい」と話した。

 

 宇検村では11日午前9時~午後2時、宇検集落漁港でサシバの観察会がある。参加は自由で双眼鏡など各自持参。