サラワクイルカ漂着 奄美大島

漂着したサラワクイルカ(提供写真)

漂着したサラワクイルカ(提供写真)

 奄美市名瀬の根瀬部海岸で11月9日、サラワクイルカの死骸(しがい)が漂着しているのが見つかった。奄美海洋生物研究会の興克樹会長らが11日に現地で外部計測と解剖を行い、海岸に埋めた。

 

 興会長によると、サラワクイルカは熱帯の外洋性のイルカで、成体は最大で260㌢ほど。100~1000頭の群れをつくって回遊しながら生活している。沖合にいるため奄美大島の沿岸ではほとんど見られないという。同島では2018年2月に瀬戸内町西阿室、同年9月に奄美市住用町戸玉の海岸で死骸が漂着した記録がある。

 

 漂着した個体は海岸清掃員が発見し、奄美市環境対策課を通して奄美海洋生物研究会に連絡した。体長211㌢の雌の成体とみられ、腐敗は進んでおらず、死亡直後と推測される。下あごの先が破損していたが大きな外傷はなく、胃の中にはイカ類のくちばしなどの内容物が残っていて直接的な死因は不明という。死骸は約1年後に骨格標本用に回収予定。

 

 同研究会が2008年から2020年までに調査した奄美大島のクジラやイルカの死骸の漂着記録は計12種20個体。今年はウミガメ類の漂着が例年よりやや多く、11個体(うち1体は生存)が確認されている。今月12日には奄美市名瀬の有面海岸でアオウミガメの死骸が漂着した。

 

 興会長は「これからの季節は北西の風が強まり、漂着が多くなる。漂着個体を見つけたら市町村や奄美海洋生物研究会に連絡してほしい」と話した。

 

 奄美海洋生物研究会の連絡先は電話090(8914)9801興会長。