シラオネッタイチョウを保護 初の飛来確認、台風影響か 奄美大島

保護されたシラオネッタイチョウ=26日、奄美市名瀬

保護されたシラオネッタイチョウ=26日、奄美市名瀬

 奄美大島で26日までに、熱帯域に生息する海鳥のシラオネッタイチョウがけがをした状態で見つかった。地元住民が保護し、奄美市内の動物病院で手当てを受けている。NPO法人奄美野鳥の会によると、奄美への飛来は初めてとみられ、「台風の影響で飛来したのではないか」とみている。

 

 シラオネッタイチョウは熱帯海域に広く分布。全長約80センチ。成鳥は体が白く翼に黒い帯状の模様がある。白く長い尾が特徴。国内で繁殖地はなく、夏に迷鳥として小笠原諸島や硫黄列島、南鳥島、八重山諸島などに飛来する。

 

 龍郷町秋名の県道上で24日夕、動けなくなっているのを通り掛かった住民が見つけて保護した。連絡を受けた県大島支庁の職員が引き取り、奄美市名瀬のゆいの島どうぶつ病院に運んだ。

 

 環境省奄美野生生物保護センターの職員らが26日、同病院を訪れ、シラオネッタイチョウと確認した。

 

 保護された個体は体重210グラム。背中に黒い横斑があり、若鳥とみられる。左胸付近の骨が折れており、治るまで2週間ほどかかるという。同病院の獣医師は「しっかり治して海を飛んで南へ帰ってほしい」と話した。

 

 奄美野鳥の会の鳥飼久裕会長は「台風の後は南方系の海鳥が見られることがある。迷鳥が飛来する可能性があるので、今後も注目して記録していきたい」と述べた。