ノネコ捕獲検討会、奄美市で初開催

ノネコ対策の報告があった検討会=6日、奄美市名瀬

ノネコ対策の報告があった検討会=6日、奄美市名瀬

 環境省の「2018年度奄美大島における生態系保全のためのノネコ捕獲等に係る検討会」が6日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。奄美大島で野生化し生態系を脅かす猫(ノネコ)に関して、捕獲とモニタリング調査の結果を報告。18年7月~19年2月末の捕獲数は38匹と当初計画(月30匹)を大きく下回ったものの、環境省は次年度に向け「データから森林内の状況が分かってきた。今後も調査を続けながらより効果的な対応を探る」との方針を示した。

 ノネコの捕獲は同省と県、島内5市町村が奄美大島の生態系の保全を目的に18年3月に策定した「ノネコ管理計画」(同年4月~28年3月)に基づく。具体的には①森林内からのノネコの排除②野良猫の不妊・去勢と飼い猫の適正飼養推進―を併行して実施する。

 検討会は初開催。県内外の研究員で組織する検討委員と5市町村の関係者ら38人が出席、一般1人が傍聴した。

 各自治体担当者は2月28日現在の飼い猫の登録数、不妊・去勢手術の実施状況、マイクロチップ装着率、野良猫に不妊・去勢手術をして元の場所に戻すTNR事業実績を報告。5市町村で4374匹が飼い猫として登録され、不妊・去勢手術の処置率は36・8%、マイクロチップ装着率は16・9%だった。

 TNR実績は、奄美市が事業を開始した13年度の103匹を皮切りに、5市町村出そろった16年度が743匹、17年度922匹、18年度864匹。6年間の合計処置数は3251匹となった。

 わなで捕獲した中には不妊・去勢手術済みの猫3匹が含まれていた。参加者からは「TNRは7~9割実施しなければ効果がない。生態系保全は(ノネコの発生源である)野良猫対策との両輪で進める必要がある」などの意見があった。

 19年度の方針について▽わなの改良・増設▽作業エリアの拡大▽希少種の生息状況調査と効果の検証―などが挙げられた。奄美大島では来年度、これまで各自治体が行ってきたTNR事業を一本化し、希少種の生息が多い地域で重点的に実施するという。