リュウキュウアユを守ろう  住用小児童ら産卵場整備

川底を耕してリュウキュウアユの産卵環境を整える児童ら=28日、奄美市住用町

川底を耕してリュウキュウアユの産卵環境を整える児童ら=28日、奄美市住用町

  奄美市住用町の住用小学校(富林弘智校長、児童19人)の児童らは28日、学校近くを流れる役勝川の下流でリュウキュウアユの産卵場の整地活動を行った。11月下旬ごろに始まる繁殖期に向けて、浅瀬で川底を耕し、アユが産卵しやすい環境を整えた。

 

 同校は環境教育の一環で、校区内の役勝川に生息するリュウキュウアユの保護活動に取り組んでいる。活動は環境省などが主催する2017年度全国野生生物保護実績発表大会で奨励賞を受賞した。

 

 整地活動には児童と保護者、奄美市住用総合支所の担当者ら約30人が参加。マングローブパークのアユ飼育員・又野峰誓さん(40)を講師に、赤穂産業、中村建設の協力で作業に取り組んだ。

 

 児童らは膝まで川に漬かりながら、川底の砂利の状態を確認。くわで掘り返して赤土を洗い流し、大きな石を取り除いてアユの産卵に適した軟らかい砂利地に整えた。

 

 初めて参加した3年生の濱本紫音さん(9)は「水は冷たかったけど、だんだん温かく感じて面白かった。アユがちゃんと大きく育ってほしい」と話した。

 

 天然のリュウキュウアユは奄美大島だけに生息。かつては沖縄本島にもいたが、急速な開発などに伴う生息環境の悪化で1970年代に消滅。奄美大島の個体を活用して再生を図っている。奄美大島でも生息数が激減し、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に分類され、県は条例で希少種に指定して保護している。