あすから車両規制実験 生物保護目的に奄美市住用町で

車両の通行を規制する奄美市住用町の市道三太郎線周辺

車両の通行を規制する奄美市住用町の市道三太郎線周辺

 奄美市住用町の市道三太郎線周辺で19日から5日間、夜間に車両の通行を規制する環境省の実証実験が行われる。アマミノクロウサギなどを観察するナイトツアーの増加を受けて、交通事故などから野生生物を保護することが目的。地域住民や観光ガイド、観光客などすべての人を対象に、期間中の通行は予約制とし、車両台数などを制限する。同省は「利用を考えている人は早めに予約をしてほしい」と呼び掛けている。

 

 市道三太郎線周辺は、アマミノクロウサギをはじめ希少な動物が多く見られることから、近年、ナイトツアーの人気スポットとして知られるようになった。夜間に通行する車両は増加傾向が続き、希少動物の交通事故や、通行をめぐる利用者同士のトラブルも起きている。

 

 実証実験は、奄美・沖縄の世界自然遺産登録に伴う利用者の増加を見据えて、一晩に通行する車両台数に上限を設けるなど、ナイトツアーの利用ルール案を試行する。環境省は実験の効果を検証して、奄美・沖縄の登録審査が行われる2021年夏ごろまでに利用ルールの導入を目指す。

 

 19~23日の期間中、午後6時から同11時まで三太郎線の東仲間│西仲間の約10㌔の区間で通行を規制する。東仲間方向からの一方通行とし、利用台数は1日20台まで。車両の間隔を空けるため15分ごとに1台の予約を受け付ける。三太郎線が接続している市道スタル俣線と市道石原栄間線は夜間通行止めとする。

 

 予約をしていない人には利用の自粛を求めるが、規制に法的な強制力はなく、協力を依頼する。

 

 17日午後5時現在の予約状況は、21日が14台と最も多く、22日、23日が各9台、19日が7台、20日が4台。予約があった全43台の内訳は、ガイド33台、一般10台。予約状況と予約方法は、沖縄奄美自然環境事務所のホームページで確認できる。

 

 同省奄美野生生物保護センターは「利用が集中することで生き物への影響やツアーの質の低下などが懸念される。ナイトツアーを安心して楽しめる利用ルールの導入を目指したい」として、協力を呼び掛けている。