大和村の小中学生が野生生物調査

野生生物の調査を体験した児童生徒ら=15日、大和村

野生生物の調査を体験した児童生徒ら=15日、大和村

 大和村世界自然遺産学習教室「やまと教室」が15日、同村大和浜の村道であった。村内の小中学生6人が野生生物の調査を体験。山の中を歩いてアマミノクロウサギのふんや餌を食べた跡などを観察して記録し、森にすむ生き物たちの気配を体感した。

 

 やまと教室は、児童生徒らが世界自然遺産登録を目指す奄美の自然や環境保全に理解を深め、郷土への誇りと愛着を育む目的で、村と村子ども会育成連絡協議会が本年度開設。活動は今回が初めて。奄美自然体験活動推進協議会が共催した。

 

 講師は環境省奄美野生生物保護センターの元アクティブレンジャーで奄美海洋生物研究会の木元侑菜さん(28)。「奄美のフィールドワーカーになろう」と題して、野外で生き物を調査する方法を説明した。

 

 調査は村道湯湾釜大棚線で午前10時にスタート。参加者らは道路に落ちているアマミノクロウサギのふんや、ケナガネズミが実を食べた後に残るエビフライのような松かさなどを観察し、配布されたフィールドノートに記録した。路上では猫のふんも見つかり、中からアマミトゲネズの毛など猫が捕食した痕跡が確認された。

 

 大和小学校6年の細川樹さん(12)は「貴重な生き物に触れることができてよかった。猫のふんより、クロウサギのふんがいっぱい落ちている森がいいと思う」と話した。

 

 木元さんは「たくさんの生き物がいることと、調査は難しくないことを伝えたい。記録を積み重ねることで、島の生き物の保全につながることを知ってほしい」と呼び掛けた。