奄美トレイル500㌔超を踏破 県が野元さんに証明書

 奄美群島の12市町村を結ぶ「世界自然遺産 奄美トレイル」のルート全線踏破プロジェクトを成し遂げた「かごしまカヤックス」代表の野元尚巳さん(63)に25日、県から全線踏破証明書が授与された。県庁であった授与式で野元さんは「トレイルの活用で、観光客だけでなく、地域住民にも地元の魅力を再発見する機会にしてほしい」と話した。

 

 「世界自然遺産 奄美トレイル」は、奄美・沖縄の世界自然遺産登録を見据え、県が2016年度にルート選定を開始。今年度、群島内の12市町村(14エリア51コース約550㌔)がつながった。

全ルート約550㌔を踏破し、塩田知事(左)から証明書を手渡された野元さん=25日、鹿児島市の県庁

全ルート約550㌔を踏破し、塩田知事(左)から証明書を手渡された野元さん=25日、鹿児島市の県庁

 

 野元さんは寝袋や衣類などを詰めた約10㌔のリュックサックを背負い、1月5日に喜界町を出発。今月13日にゴールの与論町に到達した。ルート以外の道路も全て徒歩で移動したため、実際の歩行距離は700㌔を超えたという。

 

 授与式で塩田康一知事から踏破証明書を手渡された野元さんは「ルートによって全く異なる風景を楽しむことができた。全てが印象深く、集落の美しさや住民とのつながり、海と山を同時に身近に感じられる海岸線などのルートもあり、素晴らしいチャレンジだった」と振り返った。

 

 塩田知事は奄美の島々を歩き通してプロジェクトを成功させた野元さんをたたえるとともに「これを機会に、世界自然遺産登録を目指す奄美の素晴らしさを発信してほしい」と期待した。