官、民で2種の外来種を駆除 瀬戸内町ヤドリ浜

2019年05月25日

世界自然遺産

沼からボタンウキクサを駆除する参加者=24日、瀬戸内町

沼からボタンウキクサを駆除する参加者=24日、瀬戸内町

アメリカハマグルマ

アメリカハマグルマ

 環境省、瀬戸内町議会、瀬戸内町建設業協会、世界自然遺産せとうち町推進室は24日、同町のヤドリ浜で外来種駆除作業を行った。約70人が参加。約2時間でごみ袋(大)160袋分を取り除いた。

 

 ヤドリ浜一帯で多く生息しているのはボタンウキクサ(特定外来生物)とアメリカハマグルマ(緊急対策外来種)。作業を前に、環境省奄美自然保護官事務所の千葉康人上席自然保護官が講話。外来種が環境に及ぼす影響などを説明し、駆除への協力を呼び掛けた。

 

 参加者はグループに分かれて作業。建設業協会は重機を使って沼からボタンウキクサを一気に取り去り、作業効率を上げていた。

 

 駆除作業は世界自然遺産登録に向けた取り組みの一環。2月に開催された第37回大島本島南部町村議会議員大会で提案され、瀬戸内町議会が同町推進室に協力を依頼して初めて実施した。同町推進室の重村一人室長は「今後も各団体で、さらには連携して取り組んでいきたい」と話した。