休日もパトロール、監視体制強化 奄美大島

希少種の盗掘・盗採防止のため始まった休日のパトロール=6日、奄美大島

希少種の盗掘・盗採防止のため始まった休日のパトロール=6日、奄美大島

  奄美大島で希少な動植物の盗掘・盗採情報が相次いでいることを受け、環境省奄美群島国立公園管理事務所は6日、島内の林道で本年度のパトロール事業を開始した。休日パトロールも実施することで不審者や車両の監視体制を強化し、違法捕獲・採取防止と希少種や外来種のモニタリングを行う。期間は来年3月末まで。

 同島では現在、島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会や、同省の委託を受けた関係団体が平日の日中や夜間にパトロールを行っている。

 今回開始したパトロールは、同事務所の国立公園等民間活用特定自然環境保全活動(グリーンワーカー)事業の一環。前年度は、あまみ大島森林組合が委託を受け2018年12月から19年3月にかけて土曜、日曜を中心に活動。違法トラップなどは確認されなかったが、外来植物のセンダンキササギを発見し駆除している。

 本年度は動植物の活動が活発になり、人の入り込みが増加する夏場から監視を強化。引き続き森林組合のパトロール員が2人体制で国立公園の特別保護地区、第1種特別地域を中心に巡回する。

 パトロール員は不審者や車両などを警戒し衛星利用測位システム(GPS)で位置や時間などを記録。緊急の場合は関係機関に通報するほか、一般車両や観光客ら通行人には希少動植物捕獲・採取禁止を呼び掛けるチラシを配布する。

 

 同事務所の千葉康人世界自然遺産調整専門官は「地元の地理や自然の状況に詳しい方々がパトロールに携わるため非常に心強い。依然として盗掘盗採や不審者情報、違法トラップの設置がなくならない状況。しっかり強化して対応していきたい」と語った。森林組合の川畑敏彦業務課長(48)も「少しでも世界自然遺産につながるようなパトロールになれば」と話していた。