出現確認数は過去最多 奄美のホエールウオッチング

冬季に来遊するザトウクジラの出現状況などについて報告があった感謝祭=3月31日、奄美市名瀬

冬季に来遊するザトウクジラの出現状況などについて報告があった感謝祭=3月31日、奄美市名瀬

 奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)主催の「ホエールウオッチング大感謝祭2018」が3月31日夜、奄美市名瀬のライブハウスASIVIであった。興会長が奄美大島近海のザトウクジラの出現状況を報告。2018年シーズン(31日現在)の出現確認数は過去最多だった前季(683頭)を上回る687頭に達し、ホエールウオッチングの参加者も前季より約600人多い2185人と初めて2千人を超えた。

 

 同協会は13年に発足。加盟する地元ダイビング事業者らが冬季に来遊するザトウクジラの出現状況を調べて情報を共有し、クジラにストレスを与えないように自主ルールを定めてホエールウオッチングのツアーを展開している。感謝祭は関係者らの交流を目的にシーズン終盤に毎年開き、6回目。約30人が参加した。

 

 興会長によると、同島近海でクジラの出現確認数は増加傾向が続き、ホエールウオッチングの参加者も年々増えている。今季のホエールウオッチング参加者のうち、船から海に飛び込んで泳ぎながらクジラを観察するホエールスイムの参加者は777人と約4割を占めた。

 

 興会長は人気を集めるホエールスイムについて「国内でなかなかできるところがないので伸びてきている。ルールを決めて安全面を重視している。質の向上を図りながら続けていきたい」と述べ、「世界自然遺産は陸域の希少種がクローズアップされるが、アクティビティとして海も合わせて島を楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 

 参加したウオッチング船の船長才秀樹さん(44)=奄美市名瀬=は「同じ個体に遭遇することも多く、奄美近海にとどまるクジラが増えたように思う。冬場のいい観光資源になっている。もっと楽しむ人が増えてほしい」と話した。

 

 報告に続いてウオッチング参加者らが撮影したザトウクジラの写真や動画のスライドショーもあった。来遊シーズンは4月上旬ごろまで続く見込み。