啓発看板 設置進める 国立公園誕生1年、環境保全へ 環境省

国立公園区域内に設置された動植物の保護を啓発する看板=奄美大島(環境省奄美自然保護官事務所提供)

国立公園区域内に設置された動植物の保護を啓発する看板=奄美大島(環境省奄美自然保護官事務所提供)

 奄美群島国立公園の誕生から7日で1年を迎えたのを契機に、環境省奄美自然保護官事務所は公園区域内に希少な動植物の保護を啓発する看板の設置を進めている。3月中に奄美大島、請島、徳之島の計14カ所に設置する。同事務所は「公園内での禁止事項やルールを理解してもらい、貴重な自然環境の保全につなげたい」としている。

 

 看板を設置するのは、奄美大島の湯湾岳と三太郎峠、油井岳、請島の大山、徳之島の天城岳、剥岳周辺などの特別保護地区と特別地域内。いずれも無許可の昆虫採集トラップの設置に加えて、特別保護地区では希少種を含む全ての動植物の捕獲・採取ができないことを呼び掛けている。

 

 奄美大島では国立公園指定後の昨年6月、島中南部の第1種特別地域に含まれる山中で、無許可の昆虫トラップが複数設置されているのが見つかったほか、今年2月には徳之島中部の特別保護地区でも複数のトラップが確認された。

 

 奄美自然保護官事務所の千葉康人上席自然保護官は「国立公園についての周知はまだ不足している。観光客や地元住民の認識を深め、奄美の豊かな自然環境を一緒に守っていきたい」と述べた。