国内希少種 奄美の動植物10種追加

左からアマミチャルメルソウ(森田秀一さん提供)、 ヒメタツナミソウ(環境省提供)、ヒメシラヒゲラン(環境省提供)

左からアマミチャルメルソウ(森田秀一さん提供)、 ヒメタツナミソウ(環境省提供)、ヒメシラヒゲラン(環境省提供)

 環境省は2月、種の保存法に基づいて捕獲や採取などを禁止する絶滅の恐れのある国内希少野生動植物種に、全国で63種を新たに指定した。奄美関係では、奄美大島で発見されて新種と確認されたユキノシタ科の植物アマミチャルメルソウなど10種が追加された。追加によって国内希少野生動植物種は計356種、そのうち奄美関係は計34種となった。

 

 奄美関係で新たに指定された植物は4種。アアマミチャルメルソウは奄美大島の固有種。2011年に地元の植物研究家が発見し、16年に新種と発表された。

 

 他の植物3種は、喜界島の固有種ヒメタツナミソウ、奄美大島に分布するヒメシラヒゲラン、屋久島と奄美大島の固有種オオバシシラン。オオバシシランは屋久島に自生していたシダ植物が14年に新種と発表され、奄美大島でも見つかった。

 

 動物は6種。内訳は、哺乳類がオリイコキクガシラコウモリ、リュウキュウユビナガコウモリの2種、鳥類がクロツラヘラサギの1種、昆虫がリュウキュウヒメミズスマシの1種、陸産貝類がトクノシマビロウドマイマイ、トクネニヤダマシギセルの2種。

 

 国内希少野生動植物種は種の保存法で捕獲や採取のほか、殺傷、損傷、譲渡などが原則禁止され、違反した場合は、個人は5年以下の懲役または500万円以下の罰金、法人は1億円以下の罰金が科せられる。

 

 奄美関係の新規指定種について、同省奄美群島国立公園管理事務所の千葉康人世界自然遺産調整専門官は「生息環境の悪化や、違法な採取の増加で減少が懸念されている種が多い。継続的なモニタリングや監視体制の強化など、関係機関と連携して保護の強化を図りたい」と述べた。