国立公園に昆虫トラップ 園内合同巡視中に発見 瀬戸内町加計呂麻島

★昆虫トラップ  世界自然遺産登録を目指す奄美で希少な動植物の盗掘・盗採が相次いでいることを受けて、関係機関による夜間の合同パトロールが6日、瀬戸内町加計呂麻島であり、昆虫を捕獲するためとみられる複数のトラップが見つかった。許可なく工作物を設置することが禁止されている奄美群島国立公園の第2種特別地域内でも確認され、環境省は「島の財産である希少種を保護するため、ルールを守って自然と触れ合ってほしい」と呼び掛けている。

 

 パトロールは、希少なクワガタなどの活動が活発になるシーズンを迎えて、監視の強化を目的に環境省と島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会が主催。瀬戸内署員も含め14人が参加し、パトカー2台を含む車両3台で約3時間、加計呂麻島北部の林道などを巡視した。

 

樹上に仕掛けられたトラップ(上)を確認する関係者ら=6日、瀬戸内町加計呂麻島(環境省奄美群島国立公園管理事務所提供)

樹上に仕掛けられたトラップ(上)を確認する関係者ら=6日、瀬戸内町加計呂麻島(環境省奄美群島国立公園管理事務所提供)

 環境省によると、設置されたトラップは昆虫をおびき寄せるために果物などを入れて使われるストッキングのようなもので、道路沿いの樹上に約5個が仕掛けられていた。設置してから相当の時間が経過しているとみられ、色が黒ずみ、こけが付着していた。

 

 加計呂麻島では今年度、国立公園の特別地域内に昆虫トラップが設置されていると通報があり、関係機関が回収している。奄美群島国立公園管理事務所の後藤雅文離島希少種保全専門官は「盗掘、盗採防止のため、関係機関が一丸となって対策に取り組んでいきたい」と話した。