夜の海 神秘的に彩る 大島海峡でサンゴ産卵

夜の海を神秘的に彩るサンゴの産卵=25日午後9時50分ごろ、瀬戸内町手安沖で興克樹さん撮影

夜の海を神秘的に彩るサンゴの産卵=25日午後9時50分ごろ、瀬戸内町手安沖で興克樹さん撮影

 奄美大島南部の大島海峡で25日夜、サンゴの一斉産卵が確認された。奄美市名瀬の自然写真家・興克樹さん(48)が撮影した。卵と精子の入った直径0・5㍉ほどの淡いピンク色のカプセルが無数に漂い、夜の海を神秘的な雰囲気で包んだ。

 

 興さんによると、瀬戸内町手安沖で同日午後9時20分ごろ、大群落を形成している樹枝状のオトメミドリイシとクロマツミドリイシの産卵が始まった。産卵は10時すぎまで絶え間なく続いたという。

 

 「ピーク時には前が見えないほど。力強いサンゴの営みに感動した」と興さん。奄美大島では1998年の白化現象や、2000年以降のオニヒトデの食害で多くのサンゴが消失した。「サンゴの回復が遅れている海域にも定着してほしい」と期待した。