奄美動植物)碩君(小宿小)フタオチョウ発見 奄美市名瀬

奄美市名瀬で見つかったフタオチョウ(上)と採集した碩祐眞君=10日、奄美市名瀬

奄美市名瀬で見つかったフタオチョウ

 沖縄県の天然記念物で国内では沖縄本島だけに分布するタテハチョウ科のフタオチョウが奄美大島で見つかった。奄美市立小宿小学校1年の碩祐眞君(7)が8月、同市名瀬小宿で雌の個体1匹を採集した。専門家は「昔から奄美では探しても見つからなかった。びっくりした」と驚いている。

 

 フタオチョウは羽を広げると約9㌢の大型のチョウ。羽の下側の先端に二つの突起があるのが名前の由来。

 

 碩君は8月6日、母親の綾乃さん(37)と同市名瀬小宿の知名瀬トンネル近くの道路上で飛んでいるフタオチョウを見つけ、採集した。夏休み明けに小宿小教諭で奄美昆虫同好会の鮫島真一さんが同種と確認した。

 

 鮫島さんによると、奄美大島では2017年にも奄美市名瀬鳩浜町でフタオチョウの採集記録があり、今回が2例目。鮫島さんは「台風で飛来したか、人為的に持ち込まれた可能性もある。離れた地点で確認されているので、定着しているのではないか」とみている。今後はDNA鑑定で沖縄と同一の種かどうかを調べるという。

 

 碩君は兄と一緒に2年前に昆虫採集を始め、毎日図鑑を眺めるのが楽しみという昆虫少年。今年は初めて奄美市理科作品審査会にフタオチョウを含む標本を出品し、特選に輝いた。「来年もいっぱいチョウを採りたい」と笑顔で話した。

採集した碩祐眞君=10日、奄美市名瀬

採集した碩祐眞君=10日、奄美市名瀬