帯広畜産大講師・浅利さん、奄美大島でコウモリ分布調査

小型コウモリの調査で来島した浅利さん(右)

小型コウモリの調査で来島した浅利さん(右)

 奄美大島に生息する小型のコウモリの分布調査で帯広畜産大学特任講師の浅利裕伸さん(40)が2月26日から3月3日まで来島した。山中を中心にこれまでに7種が確認されているが、生息状況はよく分かっていないという。浅利さんは「固有種や新種がいる可能性もある」と実態解明に期待している。

 

 調査は環境省奄美野生生物保護センターの木元侑菜さんの協力で2016年にスタート。わなを使った捕獲調査で、島南部を中心に琉球列島固有のヤンバルホオヒゲコウモリ、リュウキュウテングコウモリ、リュウキュウユビナガコウモリの3種を含む個体を確認した。

 

 浅利さんによると、奄美大島ではこれまでにコウモリに関する詳しい調査は行われていない。「開発や観光ツアーなどによって生息地が失われる恐れがある。どのような場所に生息しているのか事前に分かっていれば保全できる」と実態把握の重要性を強調する。

 

 コウモリには住宅などの人口建造物を好む種類もいるが、人が住んでいる地域にわなを設置するのは難しく、特に市街地周辺などの調査は進んでいないという。

 

 浅利さんは「奄美大島の民家や高倉、学校などで40年ほど前までよく目撃されていたそうだが、最近はあまり見られないようだ」と話し、「自宅周辺などでコウモリの目撃情報があれば教えてほしい」と住民に協力を呼び掛けている。連絡先は電話0115(49)5500かEメールasari@obihiro.ac.jpへ。

奄美大島で確認されたヤンバルホオヒゲコウモリ(浅利さん提供)

奄美大島で確認されたヤンバルホオヒゲコウモリ(浅利さん提供)