徳之島町母間の農道でクロウサギ4匹死骸発見

犬に襲われたとみられる4匹のクロウサギ(提供写真)

犬に襲われたとみられる4匹のクロウサギ(提供写真)

 徳之島町母間の農道で26日、国の特別天然記念物アマミノクロウサギ4匹の死骸が見つかった。いずれも腹部からでん部にかけて深いかみ傷があり、犬による食害被害とみられる。環境省徳之島管理官事務所は「犬や猫は野外に放たれると、徳之島の貴重な動物を襲うと認識し、きちんと管理して飼ってほしい」と呼び掛けている。

 

 死骸が見つかったのは同町の母間線刻画近くの農道。同日午前7時ごろ、集落の住民が個体を発見し、連絡を受けた県野生動植物保護推進員の池村茂さん=同町母間=が確認した。

 

 同事務所によると、クロウサギはいずれも成獣で、体長は40~50センチ。性別内訳は雄3匹、雌1匹。頸部に傷痕はなく、かみ傷の歯型や深さなどから犬の食害被害の可能性が高いという。また、一部腐敗が確認された1匹を除く3匹は発見時に死後硬直があり、25日夜から26日早朝にかけて襲われたとみられる。

 

 島内では2018年、犬によるものとみられるクロウサギの被害はゼロだったが、今年は5月に天城町の美名田林道のケースに続いて計5件となった。同事務所の沢登良馬国立公園管理官は「徳之島は犬と猫の適正飼養が課題。犬によるクロウサギ被害がいつ発生しても不思議ではない状況だった。飼い犬はしっかりと係留して管理を」と述べた。

 

 徳之島保健所によると、徳之島3町で今年4月から8月末までに、路上を徘徊(はいかい)している犬57匹を捕獲している。