満足、リピートが7割超 奄美大島19年季アンケート

ホエールウオッチングを楽しむツアー参加者=2019年1月、奄美大島近

ホエールウオッチングを楽しむツアー参加者=2019年1月、奄美大島近

  奄美大島近海で2019年シーズンに行われたホエールウオッチングの参加者を対象にしたアンケートの結果がまとまった。回答者は653人。ツアーに「満足」「まあ満足」と答えた人は全体の74・7%。「ぜひまた参加したい」(481人)とリピートを希望する人も73・7%に上った。クジラが見られなかった場合に「不満」「やや不満」と答えた人が多く、「(昨日はここで見られたなど)説明がほしかった」とツアーに工夫を求める意見もあった。

 

 奄美大島では13年にダイビング事業者らで奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)が発足。冬季に来遊するザトウクジラを観察するホエールウオッチングのツアーを、自主ルールを定めて展開している。

 

 19年シーズンに同協会の加盟6事業者が実施したツアーの参加者(3月末現在)は前季比751人増の2936人。そのうち船から海に入って泳ぎながら観察するホエールスイムが1475人と過半数を占め、ともに過去最多を記録した。

 

 アンケートは環境省が同協会の協力を得て1月8日~3月5日に実施した。回答者のうち、島外からの参加者は607人で93%を占め、香港(2人)、韓国(1人)、スイス(1人)など海外からの参加もあった。

 

 奄美大島のホエールウオッチングに参加するのは「初めて」の人が548人で最も多く、2回目が35人、3回目が10人、5回以上も14人いた。

 

 同島のホエールウオッチングを知ったきっかけは「インターネット」が276人で全体の35・7%を占め、「知人から」(200人)、「観光パンフレット」(68人)を上回った。

 ツアーに「満足」(342人)「まあ満足」(146人)と答えた人からは「大自然を満喫できてとてもよかった」(20代男性)、「奄美の自然は素晴らしく知人にもすすめたい」(30代女性)としてリピートを希望する声が多かった。

 

 「不満」(23人)、「やや不満」(34人)と答えた人からは「見られないことは仕方がないが、休憩を取ったり気遣いがあればよかった」(20代女性)、「説明がなく状況が分からなかった」(50代女性)などツアーに改善を求める意見もあった。

 環境省奄美群島国立公園管理事務所の早瀬穂奈実・国立公園管理官は「年々利用者が増えて注目度が高まっている。奄美の観光資源としてクジラを含む自然を持続的に活用していくため、調査を続けたい」と語った。