珍魚ヤハズアオハタ水揚げ 奄美近海初か

奄美大島近海で釣り上げられたヤハズアオハタ=27日、奄美市名瀬

奄美大島近海で釣り上げられたヤハズアオハタ=27日、奄美市名瀬

 奄美市笠利町の奄美漁協に27日、国内でも珍しい中型のハタ類「ヤハズアオハタ」が水揚げされた。体長71センチ、重さ5・3キロ。地元の漁師が笠利沖で釣り上げた。鑑定した鹿児島大学総合研究博物館の本村浩之館長は「とても驚いた。離島での報告は初めてではないか」と語った。

 

 本村館長によると、ヤハズアオハタは国内では和歌山県以南から鹿児島県本土の近海でまれに水揚げされる比較的珍しいハタの仲間。コクテンアオハタと同種と見られていたが、2020年1月に別種とされた。目の後ろの白いY字模様が特徴。

 

 奄美漁協に水揚げされたのを市内の前川水産(前川隆則代表)が仕入れ、本村館長が写真で確認した。本村館長は「中国、台湾、日本の大陸棚上に分布する魚で、離島にはいないとされている。幼魚か卵のうちに黒潮に乗って奄美近海で大きくなったのかもしれない」と話した。

 

 前川水産を訪れた客たちは店内に置かれたヤハズアオハタを珍しそうに見詰め、「見たことがない」「初めて見たがおいしそう」などと話していた。