産卵巣の保全策協議 喜界でウミガメ保護対策連絡協

 奄美群島各市町村の行政担当者を集めた県のウミガメ保護対策連絡協議会の会合が9日、喜界町役場であり、2017年度のウミガメの上陸、産卵状況や保護の取り組みを報告した。喜界町は2回の産卵が確認されたが、いずれも台風の影響で産卵巣が流されたと報告。卵の移植など保護対策について意見交換した。

 

 17年度のウミガメの上陸、産卵確認数は、奄美全体でともに前年度を下回った。市町村別では、上陸数は与論町が435回と最も多く、奄美市394回、瀬戸内町、和泊町の200回と続いた。産卵数は奄美市が最多の287回。次いで与論町281回、瀬戸内町151回の順だった。

 

 18年度はそれぞれウミガメ保護監視員の配置や広報誌による普及啓発、海岸清掃、リュウキュウイノシシによる卵捕食被害対策などに取り組む。

 

 台風などによるウミガメの卵の流出防止策について、奄美海洋生物研究会の興克樹会長は「すべての卵を守るのは難しい」とした上で、「(海側から)砂浜の一番高い場所へ移すのが自然でいい」と助言。卵を一時保護し、ふ化した子ガメを放流する取り組みについて「日中は天敵に食べられる恐れがあるので、保護のためにならない。考え直すべき」と指摘した。