絶滅危惧含む800種網羅 片野田さん「琉球弧・植物図鑑」

「琉球弧・植物図鑑 from AMAMI」

「琉球弧・植物図鑑 from AMAMI」

 鹿児島県森林技術総合センター森林環境部長の片野田逸朗さんは8月、「琉球弧・植物図鑑 from AMAMI」(南方新社)を刊行した。日本本土とは大きく異なる奄美・沖縄の植生を網羅し、絶滅危惧種を含む800種を掲載した。自然観察や野外学習に加え、公共事業にも役立つ一冊になりそう。

 

 本書は▽大本類(ソテツ科、マキ科など)▽草本類(バショウ科、ラン科など)▽つる植物▽シダ植物―の4章で構成。「植物各部の用語解説」「奄美群島における希少野生植物の指定状況」も収録した。

 

 片野田さんは1996~98年と、2014~16年の6年間、県大島支庁に勤務した。99年に555種を掲載した「琉球弧・野山の花」(南方新社)を刊行。2回目の勤務の際は前回踏み込むことのできなかった山奥、崖まで分け入り、調査した。

 

 その結果、県の絶滅危惧Ⅰ類115種を含む800種を収録することができた。学術的にも貴重で、奄美以外の琉球弧の島々でも活用できる。定価3800円(税別)。問い合わせは電話099(248)5455南方新社。