自然遺産登録へ連携―希少野生生物保護対協

活動報告などがあった奄美群島希少野生生物保護対策協議会=15日、奄美市名瀬の県大島支庁

活動報告などがあった奄美群島希少野生生物保護対策協議会=15日、奄美市名瀬の県大島支庁

 奄美群島希少野生生物保護対策協議会(会長・羽井佐幸宏県自然保護課長)は15日、奄美市名瀬の県大島支庁で奄美大島地区の会合を開いた。関係団体が希少種の保護や環境の保全に向けた活動状況などを報告。今夏に見込まれる世界自然遺産登録に向け、連携して課題解決に取り組んでいくことを確認した。

 

 国や県、地元市町村と関係団体から約30人が出席。羽井佐会長は「世界自然遺産としての価値を担うのは野生動植物。その保全のために取り組む当会の役割は大きい」とあいさつし、希少動植物保護施策への理解と協力を呼び掛けた。

 

 環境省や県、各市町村などが2017年度の活動実績と18年度の計画について報告。環境省はアマミノクロウサギ保護増殖事業やマングース防除事業などに引き続き取り組む。

 

 対策会議では、野生化した猫(ノネコ)が希少種などを捕食している問題について質疑があった。対策として、奄美市名瀬の旧県立大島工業高校敷地内に整備中の一時収容施設について、事務局側は「3月中に整備を終え、新年度早々にもノネコの捕獲作業に入る」と報告した。

 

 このほか「特別保護地区などに指定されていない区域にも多数希少種が生息している場所がある。生物多様性の保護区に指定し、環境改変行為を制限できないか」との要望もあった。

 

 関係者は会議後、奄美空港で希少野生動植物盗採防止キャンペーンも実施。搭乗客らにパンフレットを配って希少種保護への協力を呼び掛けた。