被害防止で外来6種を追加指定 県環境審・自然環境部会

県指定外来動植物に追加指定されるミシシッピアカミミガメ(県環境技術協会提供)

県指定外来動植物に追加指定されるミシシッピアカミミガメ(県環境技術協会提供)

 2019年度の県環境審議会自然環境部会(部会長・星野一昭鹿児島大学産官学地域共創センター特任教授、委員9人)が9日、鹿児島市の県青少年会館であり、県の「指定外来動植物による被害防止条例」の対象に6種(植物4種、動物2種)、「希少野生動植物の保護条例」の対象に3種(いずれも植物)を追加する指定案を承認した。奄美関係は外来種がミシシッピアカミミガメなど3種で、希少種はアキザキナギランのみ。いずれも県内他地域でも確認されている。県への答申や指定案の告示を経て、年度内の正式指定となる見込み。

 

 指定外来動植物条例の対象種は、国、県の外来種リストを参考に有識者の意見も踏まえて指定する。条例制定初年度の昨年度は、アメリカハマグルマなど14種を指定しており、今回の6種を合わせて20種が条例の対象種となる。

 

 今回の指定種のうち奄美で確認されているのは、ミシシッピアカミミガメ(奄美群島全域)のほか、アメリカザリガニ(奄美大島、沖永良部島)、タイワンシジミ群種。ミシシッピアカミミガメは在来種の駆逐や水生植物への影響、アメリカザリガニは他の水生動物の捕食、タイワンシジミ群種(奄美大島)は固有種の貝類との競合が懸念される。

 

 県指定希少野生動植物はこれまでに動物14種、植物28種の計42種が指定されており、今回の追加指定で45種となる。

 

 追加指定される3種のうち、奄美大島にも分布するアキザキナギランはラン科の維管束植物。県の絶滅危惧Ⅱ類と国の絶滅危惧ⅡB類に指定されている。外観はナギランに似ているが葉縁に鋸歯がなく、花色は淡い緑色。晩秋に開花する。県内では南薩、大隅地域と屋久島にも分布する。

 

 会合では委員から、指定外来種の追加が6種にとどまった理由について質問があり、1回当たりの指定種を絞り込むことで啓発活動の充実化が図られることなどを理由に掲げた。

 奄美群島以外の追加指定対象種案は次の通り。

 

 ▽外来動植物 カムルチー(雷魚)、アメリカネナシカズラ、メリケントキンソウ▽希少野生動植物 イワザクラ(サクラソウ科)、クマガイソウ(ラン科)