通行規制をスタート 林道山クビリ線

ゲートを施錠し、通行規制が始まった林道山クビリ線=1日、徳之島町山

ゲートを施錠し、通行規制が始まった林道山クビリ線=1日、徳之島町山

 【徳之島総局】国や県、徳之島町、民間団体などで構成する徳之島利用適正化連絡会議(事務局・県自然保護課など4者)は1日、同町の林道山クビリ線(総延長本線約15・1㌔、支線約2・2㌔)の出入り口3カ所に設置した門扉を施錠し、通行規制を開始した。自然環境を保全し観光客へ質の高い自然体験を提供するのが狙い。一般車両の通行を規制し、観光利用では奄美群島認定エコツアーガイドの同行を義務付ける。

 

 同林道は近隣集落民や自然保護、林道管理などを行う団体は申請不要で通行できるが、観光利用は認定ガイドと同行、調査・研究などを目的とした利用は、町へ申請が必要となる。

認定ガイドの利用は▽認定ガイド1人につき車両1台で、定員は10人以下▽夜間時は山側から入山して花徳側に下山▽ナイトツアー利用は5~10月が車両3台以内、11~4月は同4台以内―など、徳之島エコツアーガイド連絡協議会で定めた自主ルールを順守する。

 

 1日のゲート施錠には事務局の行政担当者のほか、地元山集落の区長や山共有林管理組合関係者など約10人が出席。施錠を前に地元側から「出身者も申請なしに利用できるようにしてほしい」「規制について住民への周知ができていない。制度を説明してほしい」などの要望があり、事務局側は近く住民説明会を開く考えを示した。

 

 同林道の通行規制開始について、県自然保護課奄美世界自然遺産登録推進室の前田尚大参事付は「徳之島の貴重な生き物を守り、世界自然遺産登録を目指す上で、会議で協議した利用ルールの運用を開始できてよかった。観光利用の人は今後、このルールに従って自然に影響の少ない形で徳之島の自然を楽しんでほしい」と話した。

 

 同林道は6月下旬の大雨で土砂崩落があり、現在通行止め。町農林水産課によると、復旧は今月中旬を見込んでいる。

 

 同林道の利用を巡っては、2017年12月に利用適正化連絡会議を立ち上げ利用ルール導入に向けた対策を協議してきた。今年2月の第3回会合で、山側と花徳側に門扉を新設、支線を含む林道出入り口3カ所を施錠し、町が鍵を管理して通年で通行を規制する利用ルールを確認。4月から6月末まで通行規制の試行期間を設け、認定ガイド間で予約調整や自主ルールの確認などを進め、規制開始の広報も行ってきた。