2島で希少ヌマエビ発見 徳之島、分布の北限に 琉大などの研究チーム

沖永良部島で見つかったドウクツヌマエビ(藤田喜久氏撮影)

沖永良部島で見つかったドウクツヌマエビ(藤田喜久氏撮影)

 徳之島と沖永良部島の洞窟の地下水域で、希少なヌマエビ類のドウクツヌマエビが見つかったことが分かった。両島では初記録。これまで分布の北限だった沖縄県沖縄島から徳之島に北限記録を更新した。琉球大学などの研究チームが今月13日付のオンライン学術誌「ファウナ・リュウキュウアナ」に論文を発表した。

 ドウクツヌマエビは、インドから太平洋域の島嶼(とうしょ)部に広く分布するヌマエビ科の仲間。体長1・5㌢程度。体は赤色で目は小さく退化している。

 潮の干満の影響を受けて水位が変動する「アンキアライン環境」と呼ばれる塩分を含む汽水域に生息する。国内ではこれまでに大東、沖縄、宮古、八重山諸島に分布。環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類。

 琉球大学大学院の小林大純氏、沖縄県立芸術大学の藤田喜久准教授、鹿児島大学の鈴木廣志名誉教授らの研究チームが、徳之島北西部の浅間湾屋洞窟(天城町浅間、通称ウンブキ)で2016年11月、沖永良部島北東部の「ハナブチ洞」で19年2月にそれぞれ調査を行い、同種を採取した。

 研究チームは鹿児島県で新たに同種が確認され、分布の北限となることから、「鹿児島県でも保全策を検討する必要がある」としている。