2島の管理運営計画策定 奄美群島国立公園 環境省

豊かな生態系を育む亜熱帯照葉樹の森=奄美大島

豊かな生態系を育む亜熱帯照葉樹の森=奄美大島

環境省は3月27日付で、奄美群島国立公園の奄美大島と徳之島地域の管理運営計画を策定した。生態系の持続的管理や、自然と人の暮らしの関わりが育んだ「環境文化」の継承などを基本方針に盛り込み、特有の自然や文化を生かした「地域に活力をもたらす国立公園」をビジョンに掲げた。

 

 計画では奄美群島国立公園の特徴に掲げた「生態系管理型」「環境文化型」の2本柱に基づいて、目指すべき将来像に①世界自然遺産としての価値を守り続ける②自然と人が深く関わり共生してきた文化を大事にする③地域に活力をもたらす│の3項目を設定。

 

 課題として外来種の侵入や生態系を分断する開発行為、文化継承の担い手の確保、増加する観光客の受け入れ体制整備、住民への普及啓発などを挙げ、基本方針に▽島の生態系の持続的管理▽環境文化の継承支援と体験・学習機会の提供▽持続可能な観光利用の推進▽地域住民や関係者が連携して参画する協働型の体制づくり│など5項目を盛り込んだ。

 

 計画は管理運営方針のほか▽風致景観および自然環境の保全▽適正な公園利用の推進▽公園事業および行為許可等の取り扱い▽国立公園関係者の連携体制│など9章で構成する。

 

 奄美群島国立公園は2017年3月に誕生した。管理運営計画の策定は群島内5島が対象。今年夏の世界自然遺産登録を目指す奄美大島、徳之島で先行して計画を策定した。

 

 同省奄美群島国立公園管理事務所の千葉康人世界自然遺産調整専門官は「住民や関係者と話し合いながら2年かけてつくった計画。地域の方々と協働して公園の利用と保護を進めていきたい」と話した。