「サンゴ順調に回復」/与論島リーフチェック

2017年11月30日

サンゴ礁の健康状態を調べたヨロン島リーフチェック=11日、与論島・供利沖(NPO法人海の再生ネットワークよろん提供)

サンゴ礁の健康状態を調べたヨロン島リーフチェック=11日、与論島・供利沖(NPO法人海の再生ネットワークよろん提供)

 NPO法人海の再生ネットワークよろん(田畑克夫理事長)は29日までに、サンゴ礁の健康診断「ヨロン島リーフチェック」の11月調査結果を公表した。島の南側にある供利沖で1年ぶりに調査。造礁サンゴが海底を覆う被度は、浅場(水深5~6㍍)で前年比4㌽増の18%、深場(同10~12㍍)で同2㌽減の34%となった。渡辺暢雄事務局長は「全体としてほぼ横ばいという結果。島のリーフ外に生息するサンゴは1998年の大規模白化以来、順調に回復してきているといえる」と評価した。
 一方、造礁サンゴに占める白化サンゴの割合は浅場で57%と過半数に達し、深場でも同18%。同じく白化現象が発生した前年に比べ回復が遅れている。