こども世界自然遺産博士講座 瀬戸内町

2019年12月08日

牧野さん(右)の外来種アメリカハマグルマ(下)の説明に聞き入る受講生ら=7日、瀬戸内町

牧野さん(右)の外来種アメリカハマグルマ(下)の説明に聞き入る受講生ら=7日、瀬戸内町

 瀬戸内町教育委員会主催の2019年度こども世界自然遺産博士講座は7日、町立図書館・郷土館で第7回講座「外来種バスターズになろう!」があった。受講生15人と奄美瀬戸内ロータリークラブの会員7人が参加。身近にある外来種を知り、駆除の大切さを学んだ。

 

 講師は環境省奄美野生生物保護センター(大和村)の牧野孝俊さんが務めた。牧野さんはプロジェクターを使って奄美で繁殖している外来の動植物について解説。外来種がいると、▽もともと住んでいる動植物(在来種)に影響が出る▽畑を荒らしたり魚を食べてしまったり、生活に被害が出る―として駆除の重要性を強調した。

 

瀬戸内町こども世界自然遺産博士講座第7回②アメリカハマグルマ191207栄 また、「外来種は繁殖力が強く、駆除したつもりでも種や根っこを運んで辺りに広めてしまうこともある」と駆除の難しさに触れ、「正しい駆除方法を学んで、詳しい人と一緒に作業を」と呼び掛けた。

 

 座学の後、実際に外来種の駆除作業を行う予定だったが、悪天候のため、同館近くに生えている外来種アメリカハマグルマの確認のみ行った。

 

 受講した江口奈緒子さん(11)=古仁屋小5年=は「外来種の繁殖力の強さを知り、怖いと思った。自分だけで駆除はできないけど、外来種を覚えて見つけたら、駆除する団体などに知らせたい」と話した。