クロウサギ幼獣食害、ノネコか/奄美大島

2017年03月26日

写真上からクロウサギの幼獣、幼獣(円内)を狙う猫。猫がアマミノクロウサギの幼獣を襲う場面=2月19日午前、奄美大島(いずれも鹿児島大国際島嶼教育研究センター奄美分室提供)

写真上からアマミノクロウサギの幼獣、幼獣(円内)を狙う猫。猫がクロウサギの幼獣を襲う場面=2月19日午前、奄美大島(鹿児島大国際島嶼教育研究センター奄美分室提供)

 奄美大島の山中で2月19日未明、国の特別天然記念物アマミノクロウサギの幼獣がノネコ(野生化した猫)とみられる成猫に捕食される様子を、鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の自動撮影カメラが捉えた。生後34日齢の巣立ち直前で、繁殖巣穴近くで動画撮影された。研究者は「極めて衝撃的。この繁殖集団内で次世代が産まれなくなることを意味し、成獣も捕食されることで分布域の縮小や絶滅につながりかねない」と警鐘を鳴らしている。