サンゴの一部死滅確認/奄美市住用町

2017年05月11日

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土砂が堆積して群体の大部分が死滅したユビエダハマサンゴ=10日、奄美市住用町市沖の海底(日本自然保護協会提供)

 奄美市住用町市集落の採石場から土砂が湾内に流出している問題で、海洋生物など自然環境への影響に関する潜水調査が10日、集落の周辺海域で行われた。海底には土砂が堆積し、サンゴ群集の一部が死滅していることが確認された。日本自然保護協会の安部真理子さんは「採石場からの土砂が原因。被害は恐らく広がっている」と指摘。「奄美全体で世界自然遺産を目指す中であってはいけないこと」と早急な対策を求めた。