ナベヅル 奄美に飛来

2018年11月05日

奄美大島に飛来したナベヅル=3日、宇検村湯湾(提供写真)

奄美大島に飛来したナベヅル=3日、宇検村湯湾(提供写真)

 希少な渡り鳥のナベヅルが宇検村湯湾の耕作地に飛来し、同村出身の与名正三さん(67)が3日午前9時半ごろ、2羽を撮影した。

 

 越冬のため繁殖地のロシア・シベリア地方などから国内では主に出水市の出水平野に飛来する。コースから外れた個体が奄美に立ち寄ることもある。体長約1メートル。頭から首にかけて白く、体は灰褐色。頭頂は赤色と黒色。

 

 与名さんはサシバの研究をしており、1年のうち半年は繁殖地の奈良県、残り半年は越冬地の奄美でサシバの姿を追っている。この日もサシバの撮影に出向いたところ、偶然ナベヅルの姿を発見しシャッターを切った。

 

 「アオサギやダイサギなど他の水鳥と一緒に飛んできたのか。宇検には秋名(龍郷町)のような田んぼはない。珍しいなと見つけたときは驚いた」と与名さん。ナベヅルは警戒心が強いため、「見掛けたときは驚かさないようにして」と話していた。