ペット適正飼育を啓発 動物愛護週間始まる 奄美大島・徳之島

2018年09月21日

ペットの適正飼養を呼び掛けた街頭キャンペーン=20日、奄美市名瀬

ペットの適正飼養を呼び掛けた街頭キャンペーン=20日、奄美市名瀬

  動物愛護週間(20~26日)に合わせて、奄美大島と徳之島で20日、ペットの適正飼養を啓発する街頭キャンペーンがあった。両島の関係者ら20人余がスーパー5店舗前で買い物客らにチラシを手渡し、「ペットは責任を持って飼って」と呼び掛けた。

 

 世界自然遺産候補地の両島では、野生化した犬(ノイヌ)や猫(ノネコ)が国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの在来生物を襲って生態系を脅かす問題が深刻化している。

 

 キャンペーンはペットの適正飼養を推進し、野生化の防止につなげようと環境省と県、市町村などの関係機関で構成する両島のノイヌ・ノネコ対策検討会が民間団体の協力を得て2015年から実施している。

 

 奄美市名瀬のスーパー前では、チラシを配って猫の室内飼いや繁殖を制限するための不妊・去勢手術、マイクロチップの装着と、狂犬病予防法で飼い主に義務付けられている犬の登録、予防注射などの周知を図った。

 

 赤﨑昭一県大島支庁衛生・環境室長は「飼い猫が野良猫となり、山へ入ってノネコになることが心配される。ペットは一度飼ったら最後までかわいがってほしい」と話した。