初冬の林床に森の妖精 ヤッコソウ彩る

2018年12月07日

森の妖精のようなヤッコソウ

森の妖精のようなヤッコソウ

  スダジイが生い茂る奄美大島で、ヤッコソウが初冬の林床を彩っている。形が大名行列のやっこさんに似ていることが名前の由来だが、落ち葉の間からピンク色がかった乳白色の姿をのぞかせ、森の妖精のよう。

 

 シイの根元に寄生し、葉緑素を持たない。高さは3センチ前後。龍郷町の奄美自然観察の森では散策道沿い数カ所に群生する。自然観察指導員の川畑力さん(39)は「足元に気を付け、自然豊かな森の息吹を楽しんでほしい」と話している。