加計呂麻島、デイゴ見頃

2019年05月04日

見頃を迎えている木慈集落のデイゴ=3日、瀬戸内町加計呂麻島(家主の許可を得て撮影)

見頃を迎えている木慈集落のデイゴ=3日、瀬戸内町加計呂麻島(家主の許可を得て撮影)

 瀬戸内町加計呂麻島の各地でデイゴが花を咲かせている。木慈集落の県道沿い、多野卓二さん(60)宅の庭にあるデイゴは見頃。3日も来島した観光客らが思わず車を止め、咲き誇る深紅の花に見入っていた。

 

 多野さんによると、このデイゴは同島の阿多地集落から挿し木で植え、先祖代々守り育ててきた。樹齢はおよそ140年といわれる。害虫被害で咲かない時期もあったが、薬剤注入などを施し、昨年回復した。

 

 今年は1カ月ほど早い開花で「令和の幕開けを祝ってくれているよう」と多野さん。「毎年きれいな花を咲かせ、夏には木陰をつくり、涼をくれることに感謝。特別な手入れはしていないが、毎日幹をさすりながら『ありがとう』と声掛けはしている。木にも気持ちが通じるのかな」と笑顔で話した。

 

 同島諸鈍集落のデイゴ並木は5月中旬に見頃となりそうだ。