バスターズが出前授業 奄美市・小宿小

2020年02月28日

子ども・教育

奄美大島の生態系や外来種について説明する奄美マングースバスターズの山室一樹さん=27日、奄美市名瀬の小宿小学校

奄美大島の生態系や外来種について説明する奄美マングースバスターズの山室一樹さん=27日、奄美市名瀬の小宿小学校

 奄美市名瀬の小宿小学校(林賢介校長、児童360人)で27日、奄美マングースバスターズによる環境教育出前授業があった。山室一樹さん(59)が講師を務め、5年生67人が奄美大島の生態系と外来種について学んだ。

 

 出前授業は、島の子どもたちに身近にある豊かな自然や環境保全に関心を高めてもらうのが目的。同校では初めて実施した。

 

 山室さんは、側溝を歩くケナガネズミや道路に出てきたアマミノクロウサギなど、動画を多用しながら連鎖する生態系と奄美の森の食物網の特徴などを説明。貴重な生き物が減ってしまう原因には、生息地の破壊や、人と自然との関わりの変化などが考えられるとし、生き物や生態系を守るために一人一人ができることとして①島の自然や生き物、外来種の問題に関心を持つ②外来種駆除や自然観察会などのイベントに参加してみる③外来種の目撃情報の提供④ペットを飼う(買う)前に責任を持てるかよく考える│ことを挙げた。

 

 児童たちは貴重な記録映像に興奮した様子で見入っていた。

 

授業を終え、田中美南子さん(11)は「最近は放し飼いのネコをあまり見ない。これ以上外来種を増やさないために無責任に生き物を飼うことがないようにしたい」と話した。

奄美に生息する希少動物などの映像に見入る児童=27日、奄美市名瀬の小宿小学校

奄美に生息する希少動物などの映像に見入る児童=27日、奄美市名瀬の小宿小学校