校庭からホエールウオッチング 知名小

2019年02月01日

知名小学校からもはっきり見えたザトウクジラのジャンプ=1月30日、知名町の小米港沖(前利潔さん提供)

知名小学校からもはっきり見えたザトウクジラのジャンプ=1月30日、知名町の小米港沖(前利潔さん提供)

 知名町の知名小学校から1月30日、沖合を回遊するザトウクジラ2頭が観察された。昼休みに校庭で遊んでいた児童が気付き、「クジラが出た」と学校は一時大騒ぎ。児童たちはクジラの豪快なジャンプに歓声を上げ、沖永良部島の海の豊かさを実感した。

 

 2頭のクジラは親子とみられる。午後1時20分ごろから20分ほど小米港沖でジャンプのほか、尾びれで海面をたたくテールスラップや潮吹きを繰り広げ、児童たちは校庭のフェンス越しにクジラのショーを楽しんだ。

 

 町中央公民館の前利潔館長が、このクジラを小米港から撮影。前利館長は「陸から250~300㍍沖にクジラが見えた。巨体が海面から飛び出すたび、児童の大歓声が聞こえた」と話した。

 

 5年生の児童は「水族館で見たクジラより迫力があった」「クジラの身体がはっきりと見えたのは初めて」と喜び、赴任2年目の長野秀樹校長も「クジラが見える学校とは聞いていたが、実際に見ると興奮した」と話した。

 

 同校では翌31日もザトウクジラが見られたといい、校内はクジラのうわさで持ち切りだ。ザトウクジラは冬場、繁殖や子育てのため、奄美や沖縄海域に現れるという。