炎天下、ひなすくすく

2014年07月30日

 

ヤシの幹に営巣し、葉をくぐってひなに餌を運ぶアカショウビン=奄美大島

ヤシの幹に営巣し、葉をくぐってひなに餌を運ぶアカショウビン=奄美大島

 奄美大島でリュウキュウアカショウビンが子育てに懸命だ。カワセミ科の夏鳥で、東南アジアなどから繁殖のため飛来する。炎天下もカニやカエルなど小動物を獲って与えてくれる親鳥の愛情を受け、ひなはすくすくと成長している。

 奄美野鳥の会などによると、成鳥は全身が赤褐色、太いくちばしと足は鮮やかな赤色。春から夏にかけて朝夕、「キョロロロロ―」と澄んださえずりで人々の心を癒やす。方言名は「クッカル」とも。日本画家の田中一村が題材にした。