野生化ネコ管理へ計画作り/世界自然遺産奄美作業部会

2017年09月20日

世界自然遺産登録を視野にノネコの管理計画を策定する方針が示された科学委奄美作業部会=19日、奄美市笠利町

世界自然遺産登録を視野にノネコの管理計画を策定する方針が示された科学委奄美作業部会=19日、奄美市笠利町

 世界自然遺産候補地の奄美大島で、野生化した猫(ノネコ)が国の特別天然記念物・アマミノクロウサギなどの在来生物を襲って生態系を脅かしている問題で、国、県、島内5市町村は19日、同島のノネコに関する管理計画を近く策定する方針を明らかにした。山中で捕獲したノネコを一時収容し、新しい飼い主を探す取り組みを進めた上で、引き取り手が見つからない場合は「安楽死」とする処分も含めて検討を進める。遺産登録の可否を勧告する国際自然保護連合(IUCN)の現地視察が来月に迫る中、関係機関が連携して登録への喫緊の課題とされるノネコ対策を加速させる構えだ。