十五夜に「トゥンガ、トゥンガ」

家主に「トゥンガ、トゥンガ」と声掛けし、餅や菓子をもらっていく子どもたち=8日、与論町

家主に「トゥンガ、トゥンガ」と声掛けし、餅や菓子をもらっていく子どもたち=8日、与論町

 旧暦8月15日に当たる8日夕、与論島では各家の庭先に供えた餅や菓子を、「トゥンガ、トゥンガ」と声掛けし、もらっていく子どもたちの姿が見られた。
 同島では、十五夜に供えたトゥンガ(餅、菓子)を子どもたちがこっそり取っていく昔からの習俗が残る。子どもは月からの使者(神)と考えられていたため、この日だけは供え物を取ることが許されているという。
 昔の子どもたちは月明かりを頼りに、家主に見つからないよう取っていたが、現在は供える側が庭の取りやすい位置に置いたり、取る側も明るいうちから各家を回り、「お菓子ください」などと声を掛けてもらうようになっている。
 島の習俗などに詳しい竹下徹さん(77)は「五穀豊穣(ほうじょう)を神様に感謝し、供え物の一部を頂くという行為で、童神(わらびがみ)なら許された。堂々と顔を見せて請求する現在のトゥンガの風景を見ると残念に思う」と話した。

 

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