「奄美の空にコウモリとんだ」 奄美3世木元さん、児童書出版 未知の種の発見も紹介

児童書「奄美の空にコウモリとんだ」を出版した木元侑菜さん

児童書「奄美の空にコウモリとんだ」を出版した木元侑菜さん

 環境省奄美野生生物保護センターの元アクティブレンジャー木元侑菜さん(27)は10月、奄美大島のコウモリの謎を追い求める児童書「奄美の空にコウモリとんだ」(アリス館)を出版した。「奄美には身近に面白い生き物がひそんでいる。島の子どもたちに興味を持ってほしい」と話している。

 

 木元さんは神奈川県出身。祖父が奄美市笠利町出身の奄美3世。東京農業大学大学院で野生生物の研究に取り組み、2015年3月から3年間、アクティブレンジャーとして同センターに勤務。現在は奄美海洋生物研究会で奄美の生き物の調査や環境教育に携わる。

 

 本書は、海岸にそびえる崖で聞いた不思議なコウモリの鳴き声をきっかけに、木元さんが森の中の防空壕や崖の洞窟などを巡って島のコウモリの謎に迫る物語。琉球列島固有種のヤンバルホオヒゲコウモリ、リュウキュウテングコウモリなど島に生息するコウモリの特徴や暮らしも紹介している。

 

 後半では、奄美市内の学校で、これまでに生息が確認されていなかった未知の種を発見。「ふだん何気なく見ている景色やすごしている場所の中にも、たくさんの生きものがいきいきとくらしている」と島の自然の魅力をつづっている。

 

 年内に奄美大島内の全小中学校に寄贈する。

 

 価格は1400円(税別)。全国の書店やオンライン書店で販売。問い合わせは電話03(5976)7011アリス館。