「風野又三郎」公演 徳之島町

徳之島町で公演した「風野又三郎」=23日、同町亀津

徳之島町で公演した「風野又三郎」=23日、同町亀津

    宮沢賢治の作品を題材にした創作舞台「風野又三郎」の公演が23日夜、徳之島町文化会館であった。出演者4人が小学校に転校してきた転校生をめぐる物語と、風の精霊が世界中を駆け巡る独特の世界観を交互に演じ、来場者は舞台芸術の魅力を再認識した。

 

 文化庁の戦略的芸術文化創造推進事業を活用し、2018度から5カ年計画で全国を巡るツアーの一環で、同庁とサイ(小池博史代表取締役)が共催した。芸術活動の普及を図ることを目的に、徳之島町での公演は前年度に続き2回目。「舞台芸術の学校」代表も務める小池さんが演出を手掛けた。

 

 「かぜのまたさぶろう」は宮沢賢治の風の精霊をモチーフにした作品「風野又三郎」と、小学校に転校してきた謎の少年と在校生の物語を描いた作品「風の又三郎」の2バージョンがある。今公演では2バージョンを交互に演じた。

 

 同日は午後6時半すぎに開演。来場者は小学校を舞台に繰り広げられる出演者のユーモアあふれる芝居と、音楽に合わせ側転やジャンプなどダイナミックな動きなどで表現した風の精霊の世界観に見入り、上演後は小池さんと出演者に大きな拍手を送った。

 

 公演は新型コロナウイルス感染防止対策で入場者数を制限して実施。鑑賞した町内在住の50代男性は「長時間演じ切る出演者の体力と表現力がすごい」と話した。