ふるさとで恩返しコンサート 鹿大医学部卒業の松元さん

恩返しの卒業コンサートで演奏を披露する松元陸さん=23日、奄美市名瀬のカトリック名瀬聖心教会

恩返しの卒業コンサートで演奏を披露する松元陸さん=23日、奄美市名瀬のカトリック名瀬聖心教会

 鹿児島大学医学部生で現役アマチュアピアニストとしても活躍する奄美市出身の松元陸さん(24)が今月、医師の国家試験に合格し、25日、卒業式を迎えた。医学の勉強とピアノの「二足のわらじ」は見事に実を結び、支えてくれた奄美の人々に恩返しをしようと23日、奄美市名瀬のカトリック名瀬聖心教会で演奏会を開いた。

 

 松元さんは9歳でピアノを始め、県立大島高校在学中に全国大会「夢コン」で準グランプリを受賞。鹿児島大進学後もピティナ・ピアノコンクールや大阪国際音楽コンクールなどで数々の賞を受賞している。

 

 一方、学業にも専念。高校時代から地域医療に貢献したいと医師の道を志し、医学部に現役合格。アパートで一人暮らしをしながら1日10時間の勉強や、1年半の病院実習を経て国家試験に合格した。

 

 勉強第一の信念は6年間貫き通し、「ピアノでプロになろうと思ったことはない」と断言する。一方、奄美で培った「唄う心」がピアノでの表現力を豊かにし、数々の受賞につながった。

 

 23日の演奏では大学中、特に力を入れたフランスの作曲家ドビュッシーやシャブリエ、ピティナ・ピアノコンペティションで日本一に輝いた曲「ムジカ・ナラ」など13曲を演奏した。

 

 4月からは鹿児島大学病院に研修医として勤務する。「ここまでやれたのも応援してくださった地域の方々のおかげ。今後は医師として奄美に恩返しをしていきたい」と話した。