仏の工芸見本市で作品展示 組子細工の森田さん(奄美市)

見本市で展示される壁面照明の組子細工(提供)と、製作者の森田良平さん=4日、奄美市名瀬

見本市で展示される壁面照明の組子細工(提供)と、製作者の森田良平さん=4日、奄美市名瀬

 フランスのストラスブールで9日に開幕する国際的な工芸見本市「Salon Resonance」の日本パビリオンで、奄美市名瀬の木製建具製造工の森田良平さん(40)=㈲森田建具取締役=の組子細工が展示される。パビリオンを設置する一般社団法人日本木材輸出振興協会の募集に応募して選ばれた。海外で森田さんの作品が展示されるのは初めてで「自分の作品に対する評価や反応が楽しみ」と話した。

 

 組子細工はくぎを使わず、切り込みやほぞを入れた細い板を手作業で組み合わせて精密な模様を編み出す工芸作品。

 

 森田さんは20代前半から本格的に技術取得に取り組み、数々の作品を製作してきた。作品を滑らかな絵画のように表現する技術は高く評価され、2010~12年の全国建具展示会では厚生労働大臣表彰など、3年連続で入賞を果たした。

 

 フランスの見本市で展示する組子細工は縦75㌢、横107㌢の壁面照明で、製作期間は約1カ月。内側に組み込まれた幅1㌢の発光ダイオード(LED)のテープライトが作品全体を照らす仕組みになっている。

 

 日本パビリオンには、国内の13業者の木製家具や建具、屋内装飾品などが展示される。鹿児島県からの出品は森田さんの作品のみ。

 

 展示会は12日までの3日間。現地では組子細工の実演なども行う予定で、森田さんは「大変、貴重な経験。日本独自の組子技術は海外からの関心も高いと聞いている。今回の経験を、今後の作品にも生かせたら」と抱負を語った。