伝統の「ふり茶」実演・茶会=徳之島

徳之島に残る伝統の「ふり茶」が振る舞われた茶会=9日、徳之島町亀津

徳之島に残る伝統の「ふり茶」が振る舞われた茶会=9日、徳之島町亀津

 県大島支庁徳之島事務所は9日、伊仙町の伝統文化財に指定されている「ふり茶」の実演・茶会を同事務所別館会議室で開いた。職員62人が参加し、茶桶(おけ)と竹製の茶筅(せん)を使って茶を点(た)てる体験や、まろやかな風味の茶を味わい、庶民の伝統文化を堪能した。

 徳之島の伝統文化に親しんでもらおうと、実演・茶会は3年ぶりに開催した。沖縄では「ブクブク茶」、全国的には「振り茶」とも呼ばれている。茶道具や作法などにこだわって点てた茶を楽しむ日本伝統の茶道と異なり、徳之島では道具や場所などの制約もなく庶民の間で親しまれてきたという。
 この日は伊仙町阿権で飲食店「あまちゃん広場」を経営し、ふり茶の普及活動に取り組んでいる平陽子さん(67)ら女性6人を講師に招いた。平さんはふり茶の歴史などを紹介した後、①玄米茶にお湯を注いで15分間待って茶桶に入れる②竹製の茶筅できめ細かい泡が立つまで数分間かき混ぜる―といったふり茶の作り方を説明。郷土料理のお茶うけと点てたふり茶を全員に振る舞った。
 同事務所福祉課主事の吉永栄一さん(33)は「長い時間かけて抽出した玄米の味が濃く、ビールみたいな細かい泡もおいしい。点てる体験は難しかったが、茶道とは一味違う趣があった」と話した。