大綱担いで厄払い 奄美市名瀬西田

大綱を担いで集落を練り歩く児童ら=17日、奄美市名瀬西田

大綱を担いで集落を練り歩く児童ら=17日、奄美市名瀬西田

 旧暦9月9日に当たった17日、奄美市名瀬西田で伝統行事「九月九日祭」があった。厄払いの祭事「ビッコ サラッコ」には大川小中学校の児童29人も参加。大綱を担いで集落を練り歩き、無病息災を願った。

 

 西田町内会(田中孝次郎会長、65世帯100人)の主催。住民によると、九月九日祭が始まった時期は不明だが、集落の神職者の子どもが川で亡くなった後に疫病がはやり、厄払いのために考えられたという。

 

 児童らは「ビッコ(綱)」「サラッコ(さらわれた川)」と掛け声を上げて大綱を運んだ。途中4カ所の橋では、川に石を投げて厄を払った。

 

 毎年新調する大綱は長さ約13㍍。山の守り神とされたハブをかたどり、祭りの後は7等分して集落の鬼門とされる場所に供えた。

 

 綱を担いだ6年生の高田陽南さん(11)は「川の氾濫や事故が起きないように願って綱を運んだ。集落を歩くとまだ台風で壊れた家があった。早く元に戻ってほしいという思いも込めた」と話した。