大賞は神奈川の熊田さん 奄美を描く展、一村美術館

大賞を受賞した熊田芳子さんの「終焉と始まり」

大賞を受賞した熊田芳子さんの「終焉と始まり」

 「第19回奄美を描く美術展」(同実行委員会主催)の審査結果が9日発表され、大賞に熊田芳子さん(神奈川県)の「終焉と始まり」、田中一村記念美術館賞に中西優多朗さん(京都府)の「龍郷の海」が選ばれた。入賞、入選60点の作品展は18日から、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館企画展示室で開かれる。

 

 奄美群島を中心に県内外の76人から油彩、アクリル、日本画など93点の応募があった。最年少は15歳、最年長は86歳。作品審査会で入賞12点、入選48点を選出した。

 

 大賞に選ばれた熊田さんの作品は「まるでそこにたたずんでいるかのような感覚を覚える。画面全体を覆うノスタルジックな雰囲気は、建物の歴史を感じさせるが、さびれたものではなく、むしろ周りの木々と優しい光が見る人の心を落ち着かせるような風景である」と評された。

 

田中一村記念美術館賞に選ばれた中西優多朗さんの「龍郷の海」

田中一村記念美術館賞に選ばれた中西優多朗さんの「龍郷の海」

 久保井博彦審査員長は「新型コロナウイルスの感染拡大が社会に大きな影響を与える中で、それに負けずに頑張っていこうとする強い制作精神・情熱を感じられる作品が多く見られた。10代~30代の若い作家たちの力の入った作品も多く、今後の創作活動に期待が持てる」と総評した。

 

 展示会は11月15日まで。観覧無料。10月24日に授賞式がある。

 

 その他の入賞・入選者は次の通り。(敬称略)

 ▽優秀賞 吉村英彦(奄美市)「ⅠNNOCENT」、上田泰徳(東京都)「美ら海」、餅原宣久(鹿児島県)「時感│AMAMⅠ」、田中孝林(福岡県)「林苑の情感」、佐藤加奈(大島郡)「Look around」▽奄美の海賞 中村哲郎(奄美市)「夏の終わりに」▽奄美の空賞 渡瀬俊輔(奄美市)「瑠璃色の想い」▽奄美の杜賞 平芳子(奄美市)「夏の終わりに」▽ヤング賞 中山鈴香(大島郡)「神使」▽シルバー賞 丸山良二郎(鹿児島県)「花の島沖永良部から」

 ▽入選 森正志、永井浩、元井晴美、寛文雄、北山みね子、南弘子、沖田たか子、佐藤二三男、山田弘美、Tako★MASARU、水間和代、小宮英子、荒川健夫、藤本信司、藤山みどり、東田順子、穐田光枝、河﨑萌、永見良子、玉城邦子、祐村稔子、南郷克幸、前田正樹、海江田宏、東文代、赤塚嘉寛、清勝人、田河美紀子、堀之内聖、重村敏光、屋幸子、前島美和子、中野長子、福島秀實、西田尚子、源五郎光、元野寧音、渡洋子、肥後京子、平井泰輔、岡山良治、本間泰伸、瀧田秀子、要龍子、池田三樹子、森智和子、すずきあけみ、今村富枝